メタボと薄毛

薄毛の男性をみていると多くが太っていて動きも鈍くいかにも不健康なイメージがあると思いませんか?

小太りでポッコリお腹、いわゆる「メタボ」ですが、こういった男性の多くが薄毛というのは実際にあるというのです。

実際に私の周りでもメタボで薄毛の男性ってけっこう多いんですよね~

これはどういうことでしょうか?

参考記事:髪の毛が生える仕組み

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薄毛の男性に内臓疾患が多い

これまでの研究によると、AGA(男性型脱毛症)の人達は、糖尿病や心臓病、前立腺肥大などを引き起こすリスクが高いと分かってきたそうです。

これは糖尿病の前段階の病である「インスリン抵抗症」を持つ人が、AGAになる人の指標になるといった報告があったからです。

インスリン抵抗症を持つ人は時間が経つと高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満など、生活習慣病に進んでいきます。

参考記事:腸を活性化すると薄毛も改善

AGAもメタボも男性ホルモンが原因

ここでAGAになるメカニズムをみていきましょう。

AGAを引き起こすのは男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素により変化したDHT(ジヒドロテストステロン)です。

このDHTを減らす働きのあるフィナステリドと呼ばれる治療薬がありますが、フィナステリドは元々は前立腺肥大の治療薬として使われていたものです。

つまりAGAもメタボも男性ホルモンが関わっているというのです。

これを実証するような報告があります。

AGA患者に1年間フィナステリドを投与したところインスリン抵抗症が改善したとのこと。

このことからAGAの男性は生活習慣病や前立腺肥大の発症と関わっているとされているのです。

参考記事:AGA治療って効果あり?

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高血圧が薄毛になる理由

メタボの人は脂肪の量が多いですから当然血液中の脂肪の量も増え、体中の末梢血管が圧迫され、血流が悪くなります。

これがいわゆる高血圧の症状です。

血流が悪くなれば毛根への栄養分も滞りがちになりますから成長しきれずに途中で抜けてしまうのです。

高脂血症が薄毛になる理由

メタボの人は血液中の中性脂肪値が高くなる「高脂血症」と診断されることがあります。

これは以前の私も該当したのですが、今は毎日の30分ウォーキングで解消しました。

ただ、現在前立腺肥大で尿の出が悪くて苦労していますが(^^ゞ

高脂血症の何が問題かというと、血管を硬くして動脈硬化になってしまうからです。

人間の血管は若いころは柔軟性があり、よほどのことが無い破けることはありませんが、年齢を重ねるごとに硬くなり、それに加えて日頃の不摂生が動脈硬化を起こすとちょっとした衝撃で破けてしまうことがあるのです。

その場所が心臓であったり脳であったりすればそれこそ命に関わることになりかねません。

また動脈硬化になると血管壁にコレステロールが付着して血流が悪くなります。

これも高血圧と同様に毛根への栄養分が滞るようになり脱毛の原因になります。

参考記事:油を摂ると薄毛になる?

ホルモンバランスが崩れやすい

人間は男性でも女性でも男性ホルモンと女性ホルモンの両方が分泌されていますが、両ホルモンのバランスが適正に保たれていることで健康でいられます。

AGAは男性ホルモンがDHTに変化して引き起こすとされていますが、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが優位になった時とされています。

それを誘発するのが体内に蓄積された脂肪です。

また男性ホルモンは皮脂の分泌量を増やす働きがあるので、頭皮の炎症を引き起こすことも考えられます。

いずれにしてもメタボは生活習慣の見直しと運動不足の解消である程度は改善できますから、健康維持も含めて薄毛を改善できれば実践しないほうがもったいないですよね。

参考記事:男性ホルモン受容体とは