抗がん剤の副作用で脱毛した患者

先ごろ頭皮冷却装置と呼ばれる医療機器開発をリーブ21がスタートさせたと発表がありました。

あまり聞き慣れない頭皮冷却装置ですが、乳がん患者に抗がん剤を投与すると髪が抜ける副作用に見舞われのをこれで防ごうと考案れたとのこと。

髪が抜けるのをどうやって防ぐのかというと、本来抗がん剤というのは癌細胞の細胞分裂を抑制して癌を消滅しようというものです。

ところが癌を攻撃するはずの抗がん剤が、正常な細胞までに影響してしまうために副作用が起こるというものです。

その副作用というのが、嘔吐や脱毛。

抗がん剤の副作用による脱毛というのは、毛根にまで達して毛母細胞の分裂をストップさせてしまうため脱毛してしまうとのこと。

女性にとって乳がんというのは乳房と髪の毛の両方を失うという二重の苦しみを味わうことになるだけにこの装置の完成が待たれるところです。

ただ気になるのはこの頭皮冷却装置は単に頭皮を冷却することでわざと血流を滞らせることですから、育毛の基本が血流を良くすることと認識している人にとっては矛盾に感じてしまうのではないでしょうか。

そこで頭皮冷却装置の脱毛予防について詳しく調べてみました。

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頭皮冷却装置とは

頭皮冷却装置とはガン患者が抗がん剤投与による副作用で起こる脱毛を予防しようとする装置です。

リーブ21は発毛専門のクリニックであり、ガン患者がカツラやウィッグなどでごまかしている現状を何とかしたいと頭皮冷却装置の導入に踏み切ったそうです。

癌患者の抗がん剤治療はその重い副作用で躊躇う人も多いそうで、脱毛も伴うとなればそれがストレスとなり治療の妨げになることも考えられます。

特にそれが女性となれば命ともいえる髪の毛を失う喪失感は計り知れないものがありますよね。

頭皮冷却装置
出典:リーブ21

頭皮冷却装置は欧米で普及

頭皮冷却装置はすでに欧米では「Dignicap」と呼ばれる製品が承認されていて、乳がん患者の脱毛予防においてそこそこ普及しているそうです。

ただ、コスト面やガン細胞の転移の懸念から現状は様子見といったところみたいです。

日本ではリーブ21が初めての採用となったみたいですが、頭の形や大きさが違うことから冷却が効果的に行われないといったケースもあるようで、日本人の頭にフィットする頭皮冷却装置の開発が進められているそうです。

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頭皮冷却装置が脱毛予防できる仕組み

抗がん剤は細胞分裂の盛んな細胞を抑制するメカニズムを持っているため、細胞分裂が盛んな毛母細胞まで分裂を抑制するために髪の成長がストップして脱毛に繋がってしまいます。

頭皮冷却装置は頭皮を冷やすことで血流を滞らせて抗がん剤が毛根へ届き難くして脱毛を予防しようとする装置です。

マイナス10℃の冷却水をキャップ内に循環させて頭皮全体を冷やし毛細血管を収縮させることが目的なので、本来毛根へ届けられるはずの栄養分も滞ることになるので毛根は栄養不足になります。

しかし抗がん剤が毛母細胞の分裂を抑制する作用に対して栄養不足にしておいた方がまだ脱毛し難いということのようです。

つまり毛根を“冬眠状態”にさせてガン細胞が死滅するまでしばらく休ませておこうという考え方なんでしょうね。

現在日本国内では病院での臨床試験が進められているようで、裏付けが目指しているとのこと。

ただし、今回の報道は癌患者の治療における副作用での脱毛を予防するのが目的であり、抗がん剤治療を受けてない人の脱毛予防は行われていないので勘違いをしないようにしてくださいね。

頭皮冷却装置を健康な人に利用できないか?

今回リーブ21が発表したのは主に乳がん患者の抗がん剤治療における脱毛予防が目的であり、一般の脱毛症に対応するものでは無いので今のところ期待薄ですが、工夫をすれば出来ないことも無いような気がするんですよね。

たとえば

●頭皮を冷却して男性ホルモンが毛根に届かないようにする

●温めて血流を良くすることで毛根へ栄養分が届き易くする

●LEDを同時に照射して毛母細胞の分裂を活性化する

など・・・

ちょっと短絡的すぎますかね(^^ゞ

それよりも光免疫療法の実用化で脱毛の副作用が無くなる?ことを期待したいですよね。

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