昔から
「ワカメや昆布は髪に良い」
「禿げたくなければワカメや昆布をたくさん食べなさい」
などと言われてきましたね。
私もご多分にもれず子供のころ親から何度も言われてきました。
幸いにして昆布は好きだったので出汁に使われた昆布を好んで食べていたくらいです。
なので親からは「それだけ昆布を食べれば大人になってもハゲない」と喜ばれていたんです。
私もそれを聞いて安心したんですが、実際に大人になってみると・・・
現実は厳しいものがありますね(^^ゞ
私の場合は他に要因があったようで、もっと気を付ければ薄毛は避けられたかもしれません。
ところで最近の研究によるとワカメや昆布には発毛効果があるというのは医学的に根拠が無いと言われるようになりました。
テレビで見かける医師達も「ワカメや昆布は見た目にも黒々としているので昔の人は髪に関連付けて連想したのだろう」と口を揃えます。
つまりこんなのは迷信ということですよね。
本当に迷信なのでしょうか?
参考記事:腸を活性化すると薄毛も改善
海藻類は水溶性の食物繊維
ワカメや昆布のような海藻類は食物繊維として便秘や美肌に効果的な食材として知られていますが、海藻類は水溶性の食物繊維なので水に溶けてゲル状になる性質を持っています。
腸内細菌が薄毛を改善する?にも書かれているように、腸内細菌はこの水溶性の食物繊維を食べて発酵させ仲間の腸内細菌を増やしていきます。
腸内には3万種、1000兆個もの細菌が住みついているとされ、それぞれの役割を担って活性化します。
腸内細菌には善玉菌と悪玉菌がいることはよく知られていますが、善玉菌や悪玉菌はどちらが欠けていけないことも分かっています。
また不溶性の食物繊維も腸にとっては重要なものです。
腸内に溜まったカスや細菌の死骸などをまとめて体外に排出してくれる働きがあります。
便秘になる人は不溶性の食物繊維が不足しているのも一つの要因ということです。
所謂腸内のお掃除には不溶性の食物繊維が必要ということですね。
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悪玉菌も重要な働きがある
ヨーグルトメーカーなどが乳酸菌を増やせば悪玉菌が減るというような宣伝をして、いかにも悪玉菌が怖いようなイメージを消費者に植え付けています。
しかし悪玉菌も重要な働きがあるのです。
たとえば悪玉菌の代表格である「大腸菌」は腸内に病原菌が侵入してくると攻撃して排除しようとする働きがあるし、食物繊維を分解する過程でビタミン類を作り出す働きもあるのです。
ただし、悪玉菌がこのような重要な働きをするのも食物繊維といった“良い餌”を与えている時だけです。
そエサに食物繊維が無いと悪玉菌は悪い働きしかしません。
つまり日頃の食事で食物繊維を摂ることが腸内細菌をより良い働きにするのです。
食物繊維を食べる腸内細菌は水素を作り出す
食物繊維という良い餌を食べる腸内細菌は水素を作り出す働きがあります。
一方、肉や油ものが大好きな悪玉菌は腸内で腐敗物質やメタンガスを大量に作り出し、薄毛の原因になる活性酸素を大量に発生させます。
水素は活性酸素を消し去る働きがあるため日頃食物繊維を摂ることが重要なのです。
藻類類には髪の栄養素が豊富に含まれている
また、海藻水には髪に必要な栄養素、鉄、銅、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
つまり髪のためには海藻類は必要なのは昔の人はよく知っていたのです。
ちなみに水溶性の食物繊維を多く含む食材は
納豆、キャベツ、ニンニク、ゴボウ、アボガド、オクラ、インゲン豆、モロヘイヤ、ニンジン、サツマイモ、抹茶、大麦、かんぴょう。
不溶性の食物繊維を多く含む食材は
トウモロコシ、かぼちゃ、ほうれん草、枝豆、こんにゃく、シイタケ
この他にもたくさんありますが、毎日の食事に是非加えておきたいものですね。
昨今の日本人は野菜の摂取量が年々減少していると言われています。
腸内環境を整えて薄毛を予防・改善するためにも野菜を積極的に摂ってくださいね。
ただし海藻類が直接発毛に繋がるわけではなく、腸内環境を整えて健康な体にするときの“副産物”ということを肝に銘じて気長に薄毛を改善していきましょう。