ビタミンといえば人の体には欠かせない栄養素ですが、とりわけ健康な身体を維持するには無くてはならないものですよね。
特に薄毛に悩む人にとってはなおさらで、髪に良いビタミンと聞けば思わず飲みたくなる衝動に駆られるものです。
しかし何事もバランスが大切で、ビタミンばかり摂って他のものを摂らないと身体のどこかにしわ寄せがくるというものです。
これは髪にも言えることで、ビタミンも摂り過ぎると薄毛になってしまうこともあるとか・・・
そのビタミンとは・・・
参考記事:腸内細菌が薄毛を改善する?
ビタミンAは頭皮を硬くする
薄毛は頭皮の血流が悪くなって髪への栄養が阻害され、ヘアサイクルが乱れることで引き起こされることが多いといいます。
血流が悪くなる要因の一つに頭皮が硬くなることがあげられますが、ビタミンAは頭皮を硬くする性質があり、頭皮の乾燥を招くので過剰に摂取すると薄毛要因になると言われています。
ビタミンAは脂容性ビタミンで過剰摂取すると尿として排出されず体内に蓄積します。
つまり過剰なビタミンAが頭皮に良くないということですね。
ただし、ビタミンAは、皮膚の健康を保つ効果もあるので、不足しても髪に悪影響があると言われています。
なので、髪の事を考えるのなら慎重に摂取量を管理した方が良いでしょう。
ちなみに1日のビタミンA摂取量は一般成人の場合、600~1500μg(上限は2700μg)が目安とされています。
これをビタミンAを多く含む食べ物100gに換算すると、
鶏レバー:14000μg
うなぎの蒲焼:1500μg
ホタルイカ:1500μg
すじこ:670μg
卵(卵黄):480μg
みんな美味しそうな食べ物ばかりなので、ついつい食べ過ぎてビタミンAの過剰摂取に繋がってしまうかもしれませんね。
特に鶏レバーが14000μgと飛びぬけて高い数値になっていますが、100gの鶏レバーなるとけっこうな量になるのでよほど偏らなければ上弦の2700μgを超えることは無いでしょう。
いずれにしてもビタミンAを過剰に摂取することが無いようにバランスのとれた食事を心掛けたいものです。
髪に良いのはビオチン、ビタミンB2、ビタミンB6
ビタミンAの過剰摂取が髪に悪いとすれば、逆に髪に良いビタミンは何でしょうか。
それは、ビオチン、ビタミンB2、ビタミンB6です。
ビオチンはあまり聞き慣れないビタミンですが、水溶性のビタミンで、ビタミンB群の一種です。
実はビオチンは人の腸内で細菌によって作られるビタミンで、あえて食べ物から摂る必要もないためあまり知られていないのでしょう。
ただしビオチンでも腸内環境が悪かったり偏った食事をしていると不足してしまうこともあるので注意が必要です。
ビオチンは髪の健康維持と皮膚の新陳代謝を活発にしたり、頭皮の毛細血管を太くして血流を促して髪の寿命を延ばす作用があると言われています。
またビオチンは水溶性なので過剰摂取しても体外に排出されるのでビタミンAのような副作用はありません。
ビタミンB2、ビタミンB6は毛根の毛母細胞を活性化する働きがあるとされています。
ビタミンB2は皮脂量を適切な量に調節し、ビタミンB6はタンパク質の吸収を促すといった役割も担っています。
ちなみにビタミンB2を多く含む食材は、ウナギの蒲焼、卵、納豆があります。
参考記事:薄毛改善に納豆が効果的って本当?
ビタミンB6はマグロの刺身、牛レバー、サンマ、バナナに多く含まれています。
よく口内炎が出来たり治り難くなったりしたらビタミンB2、B6の不足が考えられますから、そんなときはこれらの食材を摂るようにすると治りが早いかもしれません。
またストレスやアルコールもビタミンを消費してしまうと言われているので、そんなときは余分にビタミンを補給することを心掛けたほうが良いでしょう。
ビタミンを摂る時の注意点
髪に良いとばかりに、あまりビオチン、ビタミンB2、ビタミンB6ばかりにこだわっているよりもビタミン類全体をまんべんなく摂ることを考えたほうが無難です。
それとビタミンだけでなく、十分な睡眠と軽い運動、ストレスの解消は必要です。
日頃の生活習慣を今一度見直して積極的にビタミン類を摂りたいですね。
最近体調が優れないと感じた時はこうしたビタミンの不足を疑ってみると解決は早いかもしれませんよ。
それが薄毛を解消する近道という考え方もあるかも・・・
参考記事:ワカメや昆布が髪の毛に良いというのは嘘だったの?
下痢体質と薄毛は関係あるの?
糖質制限で薄毛解消出来るの?