プロテインを飲むと禿げる?

プロテイン

禿げている人にとって髪の毛に良い食べ物や悪い食べ物にはとかく敏感になるものです。

特に髪に悪い食べ物にはやたら詳しく、他人の目を気にして密かに避けているのかもしれません。

実は私もその一人で、薄毛が始まって以来、人から耳にした禿げると言われる食べ物を避けていたんです。

たとえば

スライスした生の玉ねぎ
炭酸飲料
激辛の食べ物

など

そんな中、プロテインを飲むと禿げる という噂を耳にするようになりました。

プロテインといえば筋肉の原料となるタンパク質を粉状にしたサプリメントで、タンパク質は髪の原料にもなる成分ですから禿げるというのは何とも理解しがたいことですよね。

いったいどこからそのような噂が広まってきたのでしょうか?・・・

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プロテインは筋肉を太くするサプリメント

プロテインはボディビルをしている人の間では殆どの人が愛飲しています。

というのも筋トレをした後にタンパク質を摂ることで筋肉が太くなるからです。

そこで選ばれたのがタンパク質からできているプロテインだったのです。

タンパク質は私達の体を構成するいわば基本的な成分です。

肉や魚、大豆食品などに多く含まれ筋肉を太くするだけでなく、あらゆる組織で重要な成分の一つになっています。

もちろん髪の毛もタンパク質で構成されていますから、タンパク質が不足すれば新たな髪の毛は育たず禿げてしまうことは理解できます。

逆にタンパク質を摂れば髪の毛が増えるのかというと、髪の毛を作りだすには他の栄養素も必要なので、プロテインを飲んでいても髪の毛が増えることはありません。

ただしプロテインは髪の毛にとって良いものであることは間違いありません。

なのに何故禿げるという噂が立っているのか・・・

筋トレが男性ホルモンを増やすので禿げる?

一般的な認識として頭が禿げるのは男性ホルモンの分泌が多いからと言われていますよね。

男性ホルモンは筋トレをすると分泌が多くなることが判っているので、

筋トレをしている人は禿げやすい
筋トレをしている人はプロテインを飲んでいる
プロテインを飲むと禿げる

といった見方があったのかもしれません。

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男性ホルモンが増えたからと言って禿げるわけではない

薄毛の95%はAGA(男性型脱毛症)であることが分かっています。

そのAGAの原因というのが男性ホルモンということも判っています。

ただし、AGAになるのは男性ホルモンが多いからという単純な物ではありません。

体内から分泌されているのは「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンで、これが5αリダクターゼと呼ばれる酵素によって「ジヒドロテストステロン」に変化します。

このジヒドロテストステロンが毛乳頭に働きかけて毛母細胞の分裂を抑制することで髪の毛の成長を抑制してしまいことでAGA(男性型脱毛症)が発症します。

つまり、筋トレをしているから男性ホルモンの分泌が増えるからといっても、それは「テストステロン」のことであって「ジヒドロテストステロン」ではないのです。

したがってボディビルダーが愛飲しているプロテインと禿げとは全く無関係と言えます。

プロテインも飲み過ぎると太る

メタボが禿げる要因の一つであることは薄毛の男性にメタボが多いのは何故?でも解説していますが、プロテインも飲み方によってはメタボになってしまうこともあります。

プロテインというのは本来筋肉使われることで修復しようとエネルギーが消費された時に補うために補給する物であって、筋肉が使われ無ければそれほど必要な栄養素では無いのです。

何も知らずにプロテインを飲めば筋肉が太くなると思い込んでいれば、逆に脂肪が増えることになりメタボの要因にもなりかねません。

プロテインはあくまで運動後の栄養補給として摂取するように心がけることが本来の使われ方なのです。

髪の毛に送られる栄養素は生命維持のために他の組織に送られて余った分しか送られてきません。

なので少しでも効率よく髪にまで送られるようにすすのに血流を良くする必要があります。

そういった意味では運動というのは血流を良くするので髪の毛にとっては非常に良いことなのです。

したがって運動後に摂取する意味でのプロテインなら少なくとも禿げるなんてことは無いはずです。

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