近頃薄毛の治療でよく耳にする「AGA治療」
聞くところによるとこのAGA治療は10年以上前から始まっていたそうで、実際に大きな病院でも扱っているといいます。
そもそもAGAとは男性型脱毛症のことを指し思春期を過ぎた男性によく見られる症状で、コレを改善しようというのがAGA治療です。
また薄毛になっていくのにも様々なタイプがあり、それぞれ原因も異なるようですが、元はといえば男性ホルモンが影響しているとのこと。
ここではAGA治療が男性ホルモンによる薄毛に効果があるのか見ていきたいと思います。
AGAには大きく分けて3つのタイプがある
AGAにおいて男性の薄毛には3つのタイプがあるとされ、そのタイプは以下のようになります。
頭頂部から薄くなっていくタイプ。
おでこの生え際から後退していくタイプ。
前頭部から薄くなっていくタイプ。
この他にも全ての混合タイプというのもあります。
いずれのタイプも放置しておくと進行性のために薄毛が進行し、最終的には横と後ろを残して薄くなってしまいます。
現在この3つのタイプに属する日本人は1000万人いるとされ、多くは40代以降に発症しますが、早い男性では20代前半から症状が現れる場合もあります。
AGAに加齢が関係していることは明らかですが、原因はそれだけではなく、将来自分が禿げるのではないかと悩んでいる男性は非常に多く、数にして500万人もの男性が育毛剤やサロンなど何らかの対策を実践していると言われています。
AGAの仕組み
それでは何故AGAの症状が現れるのか考えていきます。
髪の毛には下図のように「成長サイクル」というのがあり、生えては育ち、休止して抜けてまた生えるといったサイクルがあります。
本来髪は生えてから2~6年という期間の成長期で少しずつ髪が太くなり、その後2週間の退行期を経て休止期を迎えて脱毛します。
なので正常でも毎日数十本の脱毛は気にする必要はありません。
ところがAGAによる脱毛は成長期に入る前に退行期を経て休止期に入って脱毛してしまいます。
このようにAGAはヘアサイクルが乱れて成長期を迎える髪は細いままになるので見た目に薄くなったようになるのです。
一度このヘアサイクルが乱れると元には戻らないとされ、薄毛の治療は難しいとされてきたのです。
AGAの原因
ヘアサイクルが何故乱れてしまうのか・・・
実はコレが最も難しい問題で未だにはっきりと分かっていないのです。
ただ男性ホルモンが関与していることだけは分かっており、現在はAGA治療としてある程度は確立しています。
現在日本人の食生活やストレスに変化があって、コレがAGAの原因ではないかと言われています。
というのは、戦後になってAGAを発症する男性が増えてきたことを考えれば、欧米化した食生活や経済発展に伴うストレスが原因であることは想像がつきますよね。
コレが男性ホルモンに悪戯をしているのではないかと考えられているのです。
男性ホルモンの悪戯を抑制するフィナステリド
そこで登場した成分というのが「フィナステリド」で、男性ホルモンに作用して発毛を促すというものです。
もともとフィナステリドは前立腺肥大の治療薬として使われてきたものですが、何故かフィナステリドを使用している患者に毛深くなるという症状が確認されたことからAGA治療として採用されてきたものです。
フィナステリドは男性ホルモンにより毛母細胞の分裂を抑制するDHTに変化することをブロックする効果があるのです。
ただこのフィナステリドは性欲の減退や勃起障害という副作用が少なからずあるため使用にはある程度の制限があるようです。
以上AGA治療は男性型脱毛症にとってはそれなりの効果があるようで、今後様々なことが解明されれば薄毛の改善レベルも格段に上昇していくものと思われます。