油というとメタボの原因になるとか、ダイエットの大敵とかで油抜きダイエットなるものが流行るなど、出来るだけ油を避けようとしている人が多いといいます。
また育毛業界でも油を摂ると皮脂が増えるので薄毛になるというのが一般的な認識ですよね。
確かに油を摂り過ぎると皮脂の分泌が増えて毛穴に詰まるので薄毛になることもあるかもしれません。
しかし油といえども私達の身体に必要な栄養分でもあるのです。
たとえば性ホルモンを枯らさないためには肉を食べることが必要ですし、頭皮であってもバリアの役目を担うためにも適度な油が必要でもあるのです。
では油はどのようなバランスで摂る必要があるのか・・・
今回は油の摂取について考えてみましょう。
知らないあいだに見えない油分を口にしている
スーパーに行くと多くの食品が所狭しと置かれていますが、手軽に食べることが出来る食品にカップラーメンやレトルトカレー、冷凍食品など、加工食品についつい目がいってしまいますよね。
アイスやスイーツ、菓子パン、スナック菓子など、数え上げたらキリがないくらいあります。
私も料理が苦手なのでこうした加工食品をたまに買ってきては簡単に食事を済ませることが多くなりました。
しかし、こうした加工食品には安価で質の悪い油が含まれているかもしれないのです。
つまり見えない油を知らないうちに口にしているのです。
一度原材料一覧を確認してみてください。
必ずと言っていいほど「植物油」と記載があるはずです。
日頃いくら油を避けて料理をしても加工食品で済ませることで、逆に油を摂る機会が増えてしまうかもしれません。
しかも質の悪い油を・・・
これでは頭皮にとって良いことはありませんね。
薄毛が改善には安価な油はNG
一口に食用油といえども様々な種類がありますが、現在最も一般家庭に普及しているのが「キャノーラ油」や「サラダ油」です。
これらの油は大量生産されることで価格を下げて売られています。
家計を預かる主婦にとっては助かりますが、健康を気遣うのであればこうした安価な油は摂ってはいけないといいます。
特に薄毛を改善したいというのならなおさらです。
「キャノーラ油」や「サラダ油」のような大量生産された油には、高温の熱処理を繰り返すことで身体に害のある「トランス脂肪酸」が含まれています。
トランス脂肪酸は体内で蓄積して活性酸素を発生させるといわれており、心臓病などのリスクがあるとされ、アメリカでは加工食品には表示が義務化されています。
このトランス脂肪酸が頭皮の健康を損なう働きがあるのです。
トランス脂肪酸が頭皮を硬くして血行を悪くする
人の細胞膜は「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」を材料にして作られています。
オメガ3脂肪酸は細胞膜を柔軟にして、オメガ6脂肪酸は硬く丈夫にする働きがあります。
つまり人の細胞膜は2つのオメガ脂肪酸がバランスよく存在することで硬くて丈夫でありながら柔軟性を兼ね備えているのです。
しかし体内にトランス脂肪酸が溜まっていると細胞分裂の際にトランス脂肪酸が使われてしまい、頭皮の柔軟性が失われてしまうというわけです。
頭皮を軟らかくするオメガ3脂肪酸
このようにオメガ3脂肪酸は細胞を柔軟にする働きがあることから、頭皮を柔らかくするためにはオメガ3脂肪酸がおススメとのこと。
オメガ3脂肪酸は細胞を柔軟にするだけでなく、炎症を抑え、血液をサラサラにして血流を良くする働きもあると言われています。
薄毛の原因は毛根への栄養補給が滞ることで起こることを考えれば、オメガ3脂肪酸によって毛根へ十分な栄養を届けてくれるありがたい物質なんです。
よく背の青い魚が身体に良いと言われていますが、オメガ3脂肪酸を多く含んでいるからです。
オメガ3脂肪酸を多く含む食用油といえば亜麻仁油とエゴマ油です。
日頃これらの油を摂取することで薄毛改善の助けになるかもしれません。
ただし、オメガ3脂肪酸は熱に弱いという弱点があるので、料理の風味付けで使用することをお勧めします。
たとえば野菜サラダ、冷ややっこ、味噌汁、お浸しなど、適量をかけるだけで良質のオメガ3脂肪酸を摂ることが出来ます。
参考記事:白ごま油うがいの薄毛改善効果
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