AGA治療薬

プロペシアはIGF-Ⅰの減少にブレーキ

当ブログでIGF-Ⅰについて何度もとりあげてきましたが、IGF-Ⅰを増やすことが薄毛を改善させる手段の一つです。

IGF-Ⅰとは、インスリン様成長因子で英語の、Insulin-like growth factorsの頭文字をとって名づけられたものですが、主に肝臓から成長ホルモンの刺激により分泌されています。

IGF-Ⅰの働きは血液をサラサラにして血流を促して全身の各組織を活性化させるといわれています。

頭皮の毛根にある毛母細胞もIGF-Ⅰが増えることで細胞分裂が活発になり髪の成長を促すことになります。

つまり薄毛を改善するためにはIGF-Ⅰを増やすことが必要で、それを促すには皮膚や内臓からの情報を中枢神経に伝えることを担う知覚神経を刺激してやることです。

AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンのテストステロンが毛根の知覚神経組織で5αリダクターゼが結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。

このDHTが知覚神経の働きを抑制してIGF-Ⅰが減少してしまうので、薄毛をはじめ男性特有の前立腺肥大症や糖尿病のリスクを高めてしまうわけです。

ここでそれらの病を改善するとして登場してきたのがフィナステリドで、これを薬剤の商品名で名付けられたのが「プロペシア」です。

参考記事:八丁味噌に薄毛改善効果があるらしい
     赤味噌の遺伝子修復効果

 

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プロペシアはIGF-Ⅰの減少を抑制

プロペシアは5αリダクターゼの働きを抑制してIGF-Ⅰの減少を抑制し、IGF-Ⅰが再び正常に作られるようなるため毛根への血流が良くなり発毛に繋がるとされています。

臨床試験で1年間プロペシアを投与した結果、AGAを患った男性の58%に薄毛の進行が止まったり、髪が増える効果があったとの報告がありました。

またプロペシアの投与で糖尿病の改善もみられたとかで、これはプロペシアがIGF-Ⅰの正常化に寄与したことが分かります。

プロペシアによる副作用は限定的

ただ、プロペシアには副作用として性機能障害が起こると言われていることから、使用を躊躇する男性も多いそうです。

というのもプロペシアが男性ホルモンを抑制するというイメージが性機能障害になるのではと想像させているからです。

しかし、これも臨床試験ではプロペシアを投与したグループとプロペシアを投与しなかったグループに分けたところ、性機能障害にはほとんど差が無かったとか。

そもそもプロペシアが働きかけるのはDHTの働きを抑制するもので、テストステロンを抑制すものではありません。

なのでプロペシアの投与においては副作用は考えなくて良さそうです。

参考記事:発酵食品の健康法で発毛効果も期待できる?

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イソフラボンとカプサイシンにプロペシアを投与

プロペシアは、いわばIGF-Ⅰの減少に歯止めをかける働きがあるので、薄毛の改善にはIGF-Ⅰをもっと増やすことを考えるとより効果が期待できます。

それがIGF-Ⅰの薄毛改善効果で書いてあるイソフラボンとカプサイシンをプロペシアの投与と平行して一緒に摂ることです。

これにも臨床試験が行われており、AGA患者に半年間プロペシアを投与しながらイソフラボンとカプサイシンを摂ってもらったところ、90%に薄毛改善効果があったとのこと。

ちなみに、イソフラボンとカプサイシンのみを5カ月間摂って得られた薄毛改善効果は、プロペシアを併用したところ早い人で2カ月で同等の効果が得られたそうです。

またイソフラボンとカプサイシンとプロペシアを併用で2.5倍もの薄毛改善効果が確認されたそうです。

およそ半年でこれだけの効果が得られるのならへたな育毛剤を試すより確実性がありますよね。

ただ今ではAGAに効果的な育毛剤ザスカルプ5.0Cというのもあるので平行して試してみる価値はありますよ。

プロペシアの個人輸入に注意

これだけ薄毛の改善が期待できるのであればぜひともプロペシアを試してみたいものですが、プロペシアを入手するにはいくつかの方法があります。

最も一般的な方法としてAGA専門の病院などで処方してもらうか海外からの個人輸入で手に入れる方法です。

AGA専門の病院などで処方してもらう場合は保険適用外なので価格が高くなりますが、個人輸入なら安価に手に入れることが出来ます。

ただし個人輸入にはいくつかのリスクがあります。

●フィナステリドが配合されていない偽物かもしれない
●日本で認可されていない成分が配合されているかもしれない
●他の薬と飲み合わせが合わないかもしれない

これらのことを考えると、病院などで定期的に血液中のDHTの量を調べて効果があるのか確認していることを考えれば、安易に個人輸入に頼るのは無駄なお金と時間を費やすばかりか身体をむしばむ結果になるかもしれません。

なので料金が高くても確実性を考えるならAGA治療の専門病院などでプロペシアを処方してもらった方が良いでしょう。

私ですが、過去に「フィンペシア」の商品名でプロペシアと同等の商品を個人輸入で二年間にわたり飲んでいたことがあります。

もっともその時はこれといって効果が無く、何となく性欲が落ちたような気がしたので使用を中止しました。

中止してから10年以上経ちますがこれといって身体を壊していないので良かったのですが、2年間飲み続けても効果が無かったところをみると私の薄毛がAGAではなかったか、フィナステリドが配合されていない偽物だったかもしれませんね。

参考記事:髪の毛に良い赤ワインの栄養成分
     髪に良いヨーグルトH61とは