2017年6月6日に放送された「たけしの家庭の医学」で鉄分 の特集をしていましたが、あなたは観られたでしょうか?
鉄分の不足が招く健康被害や鉄分の効率的な摂り方について専門家が出演していろんなこと言ってましたね。
なんでも鉄分が不足すると全身に届けられる酸素が不足して、各組織の機能が低下してしまうんだとか・・・
私はそれを観て
これって毛母細胞にも悪影響を及ぼすのでは?
と考えたわけです。
つまり鉄分の不足が髪の毛に悪影響を及ぼす?
逆に言えば鉄分を十分に摂れば髪の毛が太くなるのでは?
と・・・
これはひょっとしていけるかも・・・と考えた私は鉄分について調べてみることにしました。
鉄分は赤血球の構成成分
ここで改めて血液の構成成分について簡単におさらいしておきましょう。
血液は大きく分けて「赤血球」「白血球」「血小板」で構成されており、その中でも酸素を全身に運ぶ働きがあるのが赤血球 です。
赤血球には殆どヘモグロビンで構成されており、ヘモグロビンは鉄分とタンパク質でできています。
鉄分は酸素とくっつき易い性質を持っているので、血液の流れによって全身に酸素が運ばれる仕組みになっているのです。
なので鉄分が不足するということは赤血球の働きも低下してしまうので全身が酸素不足になって組織の機能が低下してしまうというわけです。
もちろん毛母細胞も例外ではなく細胞分裂は酸素を必要としますから、髪の毛の成長にも悪影響が出る可能性も高くなるのです。
鉄分不足というと真っ先に思いつくのが女性特有の現象ですよね。
というのも女性には「月経」という未授精の卵子を排出する現象があるために、常に血液が不足気味になる為に鉄分を多めに摂って補わなければならないからです。
鉄分不足は活力が低下する
このように鉄分が不足すると全身に送られる酸素量も減ってしまうために全身の機能が低下してしまいます。
いわゆる、
体がだるい
疲れやすい
元気が無い
といった症状が現れるようになるといいます。
病気ではないけど何となく体調が優れないといった感じになるそうです。
つまり鉄分不足は病気の手前、いわゆる「不定愁訴」と呼ばれる状態に陥る可能性が高いそうです。
更年期を迎えた女性に多い症状と言われるのは多くがこの不定愁訴とされていますが、これくらいから髪の毛に悩みを持つ女性が増えるのもこの時期です。
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日本人は慢性的な鉄分不足
世界の鉄分摂取量の調査によると日本人の鉄分摂取量は世界で54位と、1位のアメリカの半分しか摂取出来ていないのです。
これは国民の健康状態を改善しようと政策に鉄分を積極的に摂取させる政策をとったアメリカに対して、鉄分に関しては特に何もしなかった日本の政策の違いによるものです。
アメリカでは鉄分を多く配合した食べ物が当たり前に売られているそうで、日本食でいえば味噌汁のように、朝食には毎回鉄分を配合した食べ物が食卓に並ぶそうです。
日本ではそのような話は聞いたことがありませんよね。
日本で鉄分不足を感じて摂っている人といえば妊婦くらいではないでしょうか。
これでは日本人が慢性的な鉄分不足になるのも何となく理解できますよね。
自分が鉄分不足か確認する方法
自分の体内にどのくらい鉄分があるのか気になりますよね。
もちろん血液検査をすれば正確に分かるのですが、おおよそなら自分で簡単に確認することが出来ます。
それが番組内でも紹介していた「あっかんべーテスト」です。
どちらかの目の下まぶたを指で押し下げて瞼の裏の粘膜の色を確認する方法です。
いわゆる子供のころ盛んにやっていた「あっかんべー」をするような形です。
このとき瞼の裏が赤みを帯びていれば体内の鉄分量は問題ないといえますが、赤みが無くて白くなっていたら鉄分が不足している証拠だそうです。
赤みが無かったらすぐにでも鉄分を摂った方が良いということになります。
ではどのようにしたら鉄分が取れるのでしょうか?
動物性の食材から鉄分を摂った方が効率が良い
鉄分を多く含む食材には、
鶏や豚のレバー
牛肉
マグロの赤身
切干大根
ほうれん草
小松菜
ひじき
などの食材がありますが、鉄分には体内に吸収され易い「ヘム鉄」 と吸収され難い「非ヘム鉄」 があるそうです。
日本人が鉄分を摂取している85%が「非ヘム鉄」だそうで、こういった習慣が鉄分不足に拍車をかけているといいます。
ちなみにヘム鉄は
鶏や豚のレバー
牛肉
マグロの赤身
に多く含まれ、「非ヘム鉄」は
切干大根
ほうれん草
小松菜
ひじき
のような植物性の食材に多く含まれるとのこと
つまり動物性の食材に吸収され易い「ヘム鉄」が多く含まれていることになります。
では植物性の食材からは鉄分を吸収することが出来ないのかと言うと工夫をすれば鉄分を吸収することが出来ます。
それは鉄製の調理器具で調理することです。
鉄製の調理器具で食材を調理すると火を通すだけで鉄分が食材に移るからです。
こうすれば吸収され難い「非ヘム鉄」でも“別の方向”から鉄分が補えるということですね。
そして毛根までの酸素が行き渡るようになり毛母細胞が活性化して髪の毛を太くするという要因が一つ増えたことになります。
ただし、あくまでも要因が一つ増えたと言うだけで、必ずしも髪の毛が太くなると断定できるものではあしません。
ストレス
睡眠
鉄分以外のの栄養
運動不足
自律神経の乱れ
他
これらの全てが髪の毛を太くする要因の一つです。
日頃の生活習慣を今一度見直して、鉄分の補給に心がてみてはいかがでしょうか。
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