便秘を予防したり改善出来ると言われている根菜類の栄養素に薄毛を改善する効果があることが注目されています。
根菜類は東洋医学において体を温める野菜として位置づけられていたり、その繊維質が便秘を解消したりなど、冷え症の女性が好んで食べているようです。
根菜類といえば、ゴボウ、カブ、サツマイモ、サトイモ、ショウガ、大根、ニンジン、レンコン、わさび、山イモなど、非常に多くの野菜がありますよね。
これらの野菜に繊維質が多く含まれていることはよく知られていますが、体を温めてくれることはあまり知られていません。
この根菜類の体を温める作用が薄毛を改善してくれるというのです。
私は若いころからあまり根菜類を食べてこなかったために、根菜類の薄毛改善効果を聞いてちょっと後悔しているとともに薄毛になってしまった理由が分かるような気がします(^^ゞ
というのも、私も冷え症だからです。
そこで、どのような理由で根菜類が薄毛を改善してくれるのか調べてみました。
参考記事:腸を活性化すると薄毛も改善
根菜類に含まれるイヌリンが知覚神経を刺激
何故根菜類が体を温めてくれるのかというと「イヌリン」と呼ばれる多糖類が含まれているからです。
イヌリンは人の体内では吸収されない成分なので、体が早く体外に排出しようとする為に便秘を解消して腸を奇麗にします。
またデトックスパワーも増加するので、美肌が気になる女性にとっては欠かせない食材といえるでしょう。
そんなイヌリンが薄毛の改善に効果的というのは胃腸の知覚神経を刺激してくれるからです。
IGF-Ⅰの薄毛改善効果にも書いてある通り、IGF-Ⅰが増えると血流が増えて髪の成長を促すことに繋がるために知覚神経の刺激が重要といいます。
イヌリンが消化されない物質なだけにそれが結果として知覚神経を刺激してIGF-Ⅰが作られるのです。
つまり、根菜類が体を温めるのはIGF-Ⅰが脂肪を燃やして熱を生み出すたんぱく質を増やすからです。
イヌリンは更年期障害を改善する
女性の更年期障害は閉経前後の5年間に見られるといいますが、自律神経失調症や異常発汗、うつ、骨粗しょう症など、体のあちこちに症状が見られます。
脱毛症もこの時期に見られる症状で、育毛業界もこうした事実を知ってか最近では女性用の育毛剤も様々な種類の商品が売られています。
これは卵巣の働きが低下して女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することが原因です。
IGF-Ⅰがエストロゲンによって生産量が増えるので髪の成長を助けてきたわけですが、エストロゲンの減少は知覚神経の低下とともにIGF-Ⅰも減少しますから髪の成長も阻害されるというわけです。
参考記事:夏に抜け毛がひどいのは危険?
下痢体質と薄毛は関係あるの?
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更年期障害の治療はホルモン療法よりも根菜類の摂取が安全
更年期障害の治療法としてホルモン療法でエストロゲンを投与することが一般的のようですが、ホルモン療法は乳がんや血栓を造るなどの副作用があります。
また乳がんはエストロゲンを栄養源にしているとも言われ、閉経以降の女性は卵巣以外の臓器、脂肪細胞、筋肉、肝臓、脳でエストロゲンを作らせるので中高年の女性に乳がんの発症が多くなります。
なので安易にホルモン療法に頼るのではなく、根菜類を積極的に食べて更年期障害を図る方が安全と言えます。
根菜類は乳がん予防にも
現在の日本は食の欧米化で悪玉コレステロールや中性脂肪の増加が懸念されていますが、何よりも怖いのが乳がん患者の増加です。
乳がんはエストロゲンの増加だけが原因ではなく、乳製品や肉などの食の偏りで発症リスクが高まります。
その怖い乳がんを予防できるというのが根菜類と言われているのです。
根菜類は体を温めてくれる作用があることはすでに書きましたが、乳がんをはじめ癌細胞は熱に弱いことで知られています。
なので癌は低体温の人ほど発症するリスクが高いと言われています。
体を温めてくれる根菜類を積極的に摂れば体温も上がり癌を撃退してくれるかもしれないのです。
男性の更年期にも根菜類の摂取が効果的?
男性の更年期は女性と違ってはっきりと原因が分かっていないようですが、男性がわずかに分泌しているエストロゲンに作用して引き起こされると考えられています。
薄毛も男性更年期障害の一つとされていますから、更年期障害を改善すれば薄毛も改善できるかもしれません。
いずれにしても根菜類は男女問わず薄毛の改善に効果的といえるでしょう。
参考記事:ワカメや昆布が髪の毛に良いというのは嘘だったの?
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