髪の毛が生える仕組み

栄養を与える

薄毛の原因には様々な要因がありますが、現在最も多い脱毛症というのがAGA(男性型脱毛症)と言われています。

その数は脱毛症全体の95%にも達しているところを考えれば、もし自分が脱毛症に罹ったらまずはAGAを疑ってみる必要があります。

自分の脱毛症を確認するのは専門病院で診断してもらうのが間違いないのですが、まずは髪の毛に関してある程度の知識は持っておく必要があります。

そこで髪の毛の仕組みについて注目していきます。

参考記事:コラーゲンが髪の生成に関与!?

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髪の主成分はたんぱく質

髪の主成分がたんぱく質であることは薄毛が気になる人にとってはよく知られていることですが、詳しく言うといろんな成分が結合したものなんですよ。

髪の成分の99%は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で、シスチン、グルタミン酸、アルギニンなど、18種類ものアミノ酸が結合した物質です。

ケラチンのほかにはメラニン色素があり、鉄、銅などの金属も若干ですが含まれています。

ケラチンは髪以外では爪や皮膚などの角質層を形成する成分でもあり、現在サプリメントで補給する人も増えてきました。

参考記事:ワカメや昆布が髪の毛に良いというのは嘘だったの?

髪の根元に製造工場がある

ここで髪の毛の構造を見ていきましょう。

髪の断面図

毛穴の奥にある髪の根元はマッチ棒の頭のように膨らんでおり、ここに毛包に包まれた毛乳頭と毛母細胞が毛細血管により運ばれた栄養素を吸収しています。

その栄養素で毛母細胞が分裂することで髪が上へ押し上げられることで髪が成長するメカニズムになっています。

あまり知られていませんが、細胞学的に髪はすでに死んでいる細胞なので、薄毛を改善するには髪ではなく頭皮を改善する必要があるのです。

参考記事:IGF-Ⅰの薄毛改善効果

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髪の成長にはサイクルがある

髪にも寿命があり日々抜けては生え、生えては抜けるといったサイクルを繰り返しています。

ヘアサイクル

成長して伸びる「成長期」
成長が鈍って伸びなくなる「退行期」
成長が止まって抜ける「休止期」

これら3つを長い期間で繰り返しているわけですが、成長期は約5年続くとされ、成長が止まる退行期には毛母細胞もしだいに萎縮して毛球から外れていきます。

退行期の最後の段階(約2~3週間)では毛乳頭と毛母細胞が毛球から離脱してしまうので、髪に必要な栄養素や酸素が供給できなくなるために髪の生産が出来なくなります。

そして休止期になると完全に髪が作られなくなり抜けてそのままの状態がしばらく続きます。

休止期が3ヵ月続くと毛母細胞と毛乳頭が再活性して細胞分裂が起こり髪の生産が始まります。

健康な頭皮ではこういったサイクルを繰り返しています。

薄毛になる人はこうしたサイクルが乱れて引き起こされると考えられているのです。

参考記事:ヘアサイクルの改善法

毛母細胞は簡単には死なない

薄毛が進行すると髪は完全に無くなったように見えて、自分の毛母細胞は完全に死んでしまったと考えがちですが、実は毛母細胞はそう簡単には死なないのです。

永久脱毛という毛をレーザーで毛根から処分して永久に生えてこないようにするという方法ですが、これがけっこう面倒で一回では無理で5回以上の施術が必要といいます。

つまり毛母細胞はそう簡単には死なないということです。レーザーを使用してもなかなか死なない毛母細胞が特に何もしないで簡単に死んでしまうでしょうか?

そう考えれば何らかの方法で毛母細胞を活性化すれば、ツルツルの頭皮から髪が再生するかもしれないのです。

まずは諦めないでいつかは生えてくるものと薄毛の改善にハゲみましょう!(^^)!

参考記事:シャンプー方法次第で頭皮環境が変わる