髪の毛が抜ける原因にはいろいろあります。
中でもダイエット中に毛が抜けると訴える女性のように、無理な食事制限が髪の毛が抜ける原因を作っていることが多いのです。
他にはポテトチップスやスイーツなどのお菓子を食べて、カロリーオーバーを気にして食事を抜いてしまうこともあるといいます。
こんな食習慣を続けていれば健康に悪いのは目に見えていますが、これが髪の毛に悪影響を与えているのを気がついていない人も多いです。
そんなときにシャンプーを育毛シャンプー変えたり育毛剤をつけて無駄なお金と時間を費やしているのです。
育毛剤や育毛シャンプーはあくまで補助的な役割をするものであり、髪の毛が栄養不足になっていれば効果は期待できません。
せっかくダイエットに成功しても髪が抜けては意味がありませんよね。
ここでは髪の毛が抜ける原因として栄養不足について注目していきます。
髪の栄養不足はヘアサイクルを乱す
髪は1日に約0.3mm、一カ月で約1cm、1年で約12cm伸びます。
しかし、髪の毛というのは永遠に伸び続けることは無く、あある一定の時期が来ると自然に抜け落ち、また新たに新しい髪の毛が生えてきます。
これは「ヘアサイクル」と呼ばれ、一本の髪の毛が生えてから抜けるまで4~6年かかると言われています。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返すことです。
通常はこのヘアサイクルが働いているので急に髪の毛がまとめて抜けるということは無いのですが、髪の毛が栄養不足になるとヘアサイクルが乱れて、いきなり「休止期」になって抜けてしまうのです。
ヘアサイクルの乱れによる抜け落ちた髪の毛は細くて短い
「最近髪の毛がよく抜けるなあ」と感じたら、細くて短い抜け毛が多くないか確認してみてください。
そして虫眼鏡で毛根を確認してください。
ヘアサイクルが正常であれば自然に抜け落ちた髪の毛の毛根はマッチ棒のように先端が丸くなっていますが、ヘアサイクルが乱れた髪の毛の毛根はマッチ棒の先端からヒョロットした根っこのようなものが出ていたり、まったくふく
らみが無い状態になっていたりするので一目で分かります。
これは髪が成長しきれずに毛根がさだち切れずに途中で抜けてしまったからです。
髪への栄養は後回し
髪の毛が成長するには血液により運ばれる栄養分が必要ですが、ダイエットなどの食事制限やバランスの悪い食事を摂っていると髪の毛は栄養不足になってしまいます。
これは人間の生命維持システムによるもので、摂取した栄養分は生命維持に必要な臓器に優先的に回され、髪の毛に回ってくるのは一番最後になってしまうからです。
もっと言うと脳や心臓をはじめとした全ての臓器や骨、筋肉などに補給され、余った栄養分が髪の毛に回ってくるのです。
したがって栄養不足の影響が真っ先に髪の毛が抜けるという現象となって現れるのです。
スポンサーリンク
栄養不足が内臓の機能を低下させる
当然といえば当然なことですが、栄養不足は髪の毛だけでなく内臓の機能を低下させたり免疫力を低下させるなど、様々な現象として現れます。
それが頭皮環境の悪化です。
頭皮は髪の毛にしてみれば、いわば畑のようなもの。
栄養不足になると頭皮は乾燥気味になりバリアの機能を果たしている皮脂が不足して炎症を起こしたり、これらが髪の毛が抜ける原因になります。
よく頭皮の環境が悪化するのは洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていたり、ストレスにより毛細血管が収縮したりなど言われていますが、栄養が不足しても頭皮環境は悪化します。
髪の栄養不足を補うにはバランスの良い食事と軽い運動
髪の毛が栄養不足になる原因はストレスや間違ったヘアケアなど、細かいことを上げればキリが無いですが、基本的にはバランスのとれた食事と軽い運動を続けることです。
特にタンパク質、亜鉛、ビタミン、ミネラルといった栄養素を意識して食べるようにしましょう。
参考記事:髪の毛が生える食材とは
また運動も無理のない範囲で続けることが重要です。
あまり張り切ってやり過ぎると続かなかったり思わぬ怪我に悩まされることもありますから・・・
たとえばウォーキングを20~30分かけたり、買い物に車を使わず歩いて行くとか、外を歩くだけで日光浴になるし、周辺の景色を眺めたりするのも癒されるのでストレスの解消になります。
髪の毛に必要な栄養素が運動によって血のめぐりが良くなり十分に補給されるようになります。
髪の毛の栄養不足が解消されるだけでなく健康に良いと考えればそんなに苦にならないかもしれませんよ。
スポンサーリンク