酒を飲むと髪の毛がはえるって本当?

酒を飲むと髪の毛がはえる

日本では昔から「酒は百薬の長」と言われていますが、身体に良いとなれば髪の毛にも良いはずです。

しかしお酒を飲むとハゲるっていうのが一般的な認識です。

●酒は百薬の長
●お酒を飲むとハゲる

何だか矛盾しているようですが、実際のところどうなんでしょうか?

実際私は普段お酒を飲みませんから薄毛が進行してしまったのかもしれません。

ちなみに私の父親は若いころから髪の毛が薄かったのですが、毎晩のように日本酒を飲んでいたためか、80歳を過ぎてもさほど薄くはなりませんでした。

やはりお酒は髪の毛に良いのかもしれません。

これを知っていれば私も晩酌でお酒を飲んだのに・・・

ということで、お酒が髪の毛に与える影響についていろいろと調べてみたところ、どうやらお酒も適量であれば身体にも髪の毛にも良いとなっているようで・・・

ならばお酒のどの部分が髪の毛に良いのか気になりますよね。

簡単に言えばお酒は善玉コレステロールを増やして動脈硬化を予防し、冷え症が改善され、ストレスの解消効果があるんだとか。

ここでは髪の毛に好影響を与えるお酒の飲み方について注目していきます。

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日本酒にはアデノシンが含まれている

日本酒にはアミノ酸が多く含まれており、頭皮を構成するタンパク質の原料になります。

また頭皮の角質層に含まれる天然保湿因子の主成分もアミノ酸です。

つまり日本酒は頭皮環境を良くするアミノ酸が豊富に含まれているのです。

また、日本酒にはアデノシンが他のアルコール飲料よりも多く含まれています。

アデノシンとは育毛剤で使われている成分で知られているように、血管を拡張して血液の流れを良くする効果があることで知られています。

ストレスで収縮してしまった血管をアデノシンが拡張してくれるのです。

血管が拡張すれば筋肉のコリをほぐす効果があるので毛細血管の働きも活性化するといいます。

日本酒のα-グルコシルグリセロールが知覚神経を刺激

日本酒は製造過程で発酵という工程を経ますが、このときに「α-グルコシルグリセロール」と呼ばれる成分が生成され、これが知覚神経を刺激するとされています。

IGF-Ⅰの薄毛改善効果にも書いていますが、知覚神経を刺激するとIGF-I(インスリン様成長因子-I)と呼ばれる物質が増えてこれが育毛効果が期待できるとされているのです。

また、α-グルコシルグリセロールは頭皮の弾力や保湿性を高めるアンチエイジング効果もあることが分かっており化粧品にも採用されているくらいです。

日本酒にはコウジ酸やフェラ酸が含まれていてこれらの物質には抗酸化作用があり、髪の毛を奇麗に保ち成長を促す作用もあるとされています。

では日本酒以外のアルコール飲料は髪の毛に良いのか気になります。

ビールも髪の毛に良い

ビールには必ずホップが使われていますが、ホップには「ゲラ二オール」と及ばれる物質が含まれています。

ゲラ二オールはバラの香りの成分でもあるのですが、ゲラ二オールとビールの炭酸と5%程度のアルコールが胃腸の知覚神経を刺激してIGF-Ⅰが増えることが分かっています。

またビール酵母にも髪の毛に必要な栄養素と言われています。

ホップとビール酵母に育毛効果があるなんて意外でしたね。

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赤ワインも髪の毛に良い

当グログでも取り上げている赤ワインの育毛効果ですが、ワインといえばポリフェノールが多く含まれていることはよく知られていますよね。

ポリフェノールは動脈硬化を予防したり抗酸化作用が強いことでも知られています。

中でも赤ワインに含まれているポリフェノールである、ケルセチン、レスベラトロール、カテキンは強い抗酸化作用を持っていることでも知られています。

特にレスベラトロールは胃腸の知覚神経を刺激してIGF-Ⅰを増やすことが分かっています。

これはマウスの実験でも確認されているそうです。

飲み過ぎは髪の毛に届く栄養を失う

もっとも、お酒は適量であれば髪にも身体にも良いことなのですが、度を超すような飲み方をすれば良いわけがありません。

何故なら肝臓に負担をかけるからです。

アルコールが体内に入ると肝臓で分解され、その時に「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質が生成されます。

アセトアルデヒドは有害ですが、最終的には肝臓により無毒化され、無害な酢酸に変化します。

しかしアルコールを酢酸に解毒させるまでに大量の栄養素が消費されてしまいます。

その栄養素とはアミノ酸とビタミンです。

当ブログで何度も取り上げているのでお判りかもしれませんが、育毛サプリやシャンプーにも使用されているくらい髪の毛にとっては大切な栄養素なのです。

その栄養素がアルコールの過剰摂取で失われれば髪の毛までに大切な栄養素が届かないというのはよく理解できますよね。

適度なアルコールは血行を良くして髪の毛に届ける栄養素を増やす働きがあるのに、飲み過ぎると逆に栄養素が失われてしまうんですね。

またさらに恐ろしいことに、大量にアルコールを摂取すると「アセトアルデヒド」を分解しきれなくて血液に残ったまま体中を循環します。

すると、髪の毛の成長に大きく関与する「成長ホルモン」の分泌を阻害するともいわれ、ヘアサイクルを乱すDHT(ジヒドロテストステロン)を増やす結果になってしまうのです。

適量は日本酒なら一合

ということで、飲酒の量は血行を良くしたりストレスを解消したりなど、バランスを考えて日本酒なら一合、ビールなら大瓶1本(約500ml)、赤ワインならグラス2杯(240ml)が適量とされているようです。

さあ、髪の毛が薄くなってきたなあと感じた人たちは、今日からでも日本酒を毎晩一合を飲んでみてはいかがでしょうか。

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