人間は栄養を補給して体内のさまざまな臓器を働かせて生命を維持していますから、日頃の食生活が髪の毛に影響してくることは想像できますよね。
しかも髪の毛への栄養は生命維持に必要な全ての臓器に送られて、余った栄養しか送られてこないのでちょっとした栄養バランスの乱れや不足が起きればすぐに髪に現れます。
しかし、逆に食生活を見直すだけでも髪の毛に好影響を与えることが可能と言えるのです。
もしあなたが髪の毛に異常を感じたら一度髪が生える食材をメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
ザスカルプ5.0CやCU(チャップアップ)シャンプーだけでのヘアケアもいいですが、出来れば中から髪の毛が生えるように栄養補給をしたいものです。
というわけで、今回は髪が生える食材について見ていきましょう。
基本はタンパク質を摂ること
髪が生える食材について考える前に、まずは髪の毛がどのように出来ているのかを見ていきましょう。
髪の成分は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で出来ていますが、これはグルタミン酸やアルギニン酸をはじめとしたアミノ酸から構成されている物質です。
ケラチンが不足すると髪の材料が不足するわけですから髪の毛が細くなったり、髪の成長速度が鈍くなり、薄毛の原因になったりするわけです。
それなら単純に考えてケラチンを多く含む食材をたくさん食べれば良いのではと考えがちですが、実はケラチンを含む食材というのは無いのです。
そもそもケラチンは食事から摂取したタンパク質がアミノ酸に分解されてケラチンが生成されるのです。
つまりケラチン不足を補うにはケラチンを生成するタンパク質を摂る必要があるということです。
さらにもう一つ、ケラチンを生成するときの助けになる成分も必要なのです。
ケラチンの生成を促すビタミンBと亜鉛
アミノ酸によりケラチンを生成するのに、それを促す成分も必要です。
その成分とは
ビタミンB
亜鉛
です。
参考記事:亜鉛を摂ると髪の毛が早く伸びるらしい
ビタミンBは食事により摂取したタンパク質を分解するのを促す働きがあり、ビタミンBが不足するといくらタンパク質を摂ってもアミノ酸に分解され難くなり、結果として髪の材料になるケラチンの生成も上手くいかなくなります。
亜鉛は分解されたアミノ酸からケラチンを生成するのを促す働きのある成分で、亜鉛が不足するとせっかくアミノ酸に分解されてもケラチンが上手く生成されなくなり髪の材料も不足するというわけです。
つまり、髪の成長には
タンパク質
ビタミンB
亜鉛
この3つのどれが欠けても上手くいかないということになります。
栄養バランスが崩れると髪の毛に顕著に表れるというのはこういうことなのです。
ではこの3つの成分がバランスよく含まれる食事は無いのでしょうか?
そこで髪の毛の材料であるケラチンの生成におススメの食材を調べてみました。
スポンサーリンク
ケラチンの生成におススメの食材
タンパク質、ビタミンB、亜鉛を多く含む食材を成分別でご紹介したいところですが、非常に多くの食材があるので代表的な物だけを挙げてみますね。
【いわし】
肉や魚はタンパク質の代表的な食べ物の一つですが、中でもイワシはビタミンBや亜鉛も豊富に含まれているとされ、髪の毛の生える食材の代表格ともいえるかもしれません。
スーパーに行けばイワシの缶詰がいろんな調理方法で売られているので、毎回の食卓に並べても飽きないかもしれませんよね。
ある科学者に言わせると、「髪の毛を生やしたいならイワシを週に4回食べなさい」だそうです。
イワシなら髪の毛だけでなく健康面でも良いとされていて、しかもお手頃価格で購入できるので経済的にも助かりますよね。
【卵】
ゆで卵に育毛効果があった!?でも書いていますが、卵には髪の毛の成長に欠かせない成分が多く含まれています。
卵の白身にはタンパク質、黄身には「ビオチン」と呼ばれる物質が含まれており、アミノ酸からケラチンを生成するのを助ける働きがあります。
また白身がタンパク質からできているのでどちらも効果的と考えがちですが、ことはそう簡単ではないのです。
というのも、卵の白身には「アビシン」と呼ばれる物質があって、黄身のビオチンと結合してしまう性質があるからです。
つまり、卵の白身と黄身をかき混ぜてしまうと、ケラチンの生成を助けるというビオチンの働きが無くなってしまい、食べる意味が無くなってしまうのです。
なので卵を食べる時は目玉焼きかゆで卵など、白身と黄身を混ぜないような食べ方が必要になります。
【牡蠣】
タンパク質、ビタミンBとくれば亜鉛ですよね~
亜鉛を多く含む食材といえば真っ先に挙げられるのが牡蠣です。
牡蠣は海のミルクとも言われているくらい非常に多くの栄養素が含まれている食材です。
しかも牡蠣には鉄分やグリコーゲン、タウリンも豊富に含まれているので疲労回復にも効果的と言われています。
また牡蠣には血管を柔らかくして髪の毛への栄養素を補給させ易くする効果もあると言われています。
ただし、牡蠣は生ではなく火を通した食べ方の方がおススメです。
というのは、牡蠣は生で食べると稀に食中毒になったりすることがあるからです。
それに牡蠣に含まれる亜鉛は加熱しても失われることが無いばかりか、加熱したほうが僅かですが量が増えることも分かっています。
なので牡蠣を食べる時には、カキフライか鍋ものに入れて食べるようにしましょう。
【牛レバー】
まさに髪の毛に必要な栄養素である
タンパク質
ビタミンB
亜鉛
の全てを豊富かつバランスよく含む食材が牛レバーです。
特に牛レバーにはビタミンB12が含まれていて貧血の予防や栄養の滞りを防ぐ効果もあります。
また、葉酸も豊富に含まれているので妊娠の可能性がある女性にとっては積極的に食べたい食材です。
まとめ
髪が生える食材とは、タンパク質、ビタミンB、亜鉛という髪の毛に必要な三大栄養素を積極的に摂る必要があり、その食材として、「いわし」「卵」「牡蠣」「牛レバー」がおススメです。
ただし、髪の毛ばかりにこだわっていると、他の臓器に必要な栄養素が不足する可能性があり、ひいてはそれが髪が生えるのを邪魔してしまうこともあるので注意が必要です。
身体全体に満遍なく栄養が行き渡るように髪が生える食材を考えましょう。
スポンサーリンク