髪の毛が傷んだり抜けたりするのは栄養が不足している場合が多く、いくら効果の高い育毛剤をつけても改善しないといいます。
これは健康体でも髪だけが栄養不足になっていることもあり、ダメージを受けてしまうからです。
●育毛シャンプーや育毛剤を使っているのにまったく髪が生える気配が無い。
●食事に気を使ったり有酸素運動を続けて体調は凄く良いのに何故か髪が薄くなっていく。
このように感じる方は髪への栄養が滞っている可能性があります。
これには胃腸での吸収やストレスなどさまざまな要因によってうまく髪へ送られないのかもしれません。
そんなときに手っ取り早く髪への栄養補給に利用されるのがサプリです。
そこで今回は髪の栄養を中心に考えたサプリについて考えてみたいと思います。
髪に必要な栄養素
髪に必要な栄養素は、大きく分けて
タンパク質
ビタミン群
ミネラル
の3つですが、これらの栄養素を積極的に摂ることで髪への栄養補給に繋がります。
髪は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質からできているのでタンパク質が髪の栄養素として欠かせないのは間違いないのですが、ケラチンを生成するのに必要な栄養素というのがビタミン類とミネラルなのです。
ただ人の体は筋肉や臓器、血管、皮膚、爪など、ほとんどのパーツがタンパク質を必要とするため、必ず優先順位というのがあるのです。
もちろん生命維持を最優先に考えますから脳や心臓など、生命維持に必要な臓器への栄養補給が最優先になります。
となると生命維持にあまり関わらない髪への栄養補給はどうなるのでしょうか・・・
そうです、髪への栄養補給は一番最後になってしまうのです。
それも余った栄養分が・・・
つまり栄養が不足すると真っ先に症状が現れるのが髪の毛なのです。
最も重要な栄養素はタンパク質とミネラル
髪の主な成分であるタンパク質を生成するために必要なのがミネラルですが、その中でも最も効果的なのが「亜鉛」と言われています。
亜鉛は細胞群列を助ける働きがあるため毛母細胞が活性化され、髪の成長を促すからです。
亜鉛を摂らないとタンパク質だけでは毛母細胞が活性化効果が半減するとも言われているくらいです。
髪の栄養として必要な成分一覧
髪に必要な栄養素とその栄養素を多く含む食材を詳しく見ていきましょう。
サプリに配合されている栄養素を確認するためにも知りたいですよね。
タンパク質
先にも書きましたが髪の毛はタンパク質で構成されていますから、必須の栄養成分と言えます。
ただしタンパク質だけでは健康な髪の成長にはなりませんからビタミンやミネラルが必要になってきます。
参考記事:髪の毛が生える食材とは
当ブログでも紹介しているようにタンパク質といえば納豆や味噌をはじめとした大豆食品が良く知られています。
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ビタミン類
髪の栄養素として必要なのがビタミン類ですが、髪の元になる「ケラチン」に変える働きがあるからです。
また血行促進や頭皮環境の正常化、毛母細胞の活性化など髪が生える環境を整える重要な働きがあります。
その中でも髪の栄養素として必須なのが以下のビタミンです。
それぞれの働きを見ていきましょう。
●ビタミンA
ビタミンAが持つ抗酸化作用は、粘膜を丈夫にする働きがあり、頭皮を乾燥から守りフケ、かゆみを防ぐ働きがあります。
日頃から乾燥肌を気にしている方にとっては積極的に摂りたい栄養素です。
ただしビタミンAは過剰摂取すると害があるので注意が必要です。
ちなみにビタミンAの成人男性の推奨摂取量は、850μgRAE、成人女性なら650μgRAE、上限は2700μgとされています。
ビタミンAを多く含む食材(100gあたり)は、
鶏のレバー:14000μg
豚レバー: 13000μg
牛レバー:1100μg
あんこう・きも :8300μg
うなぎの蒲焼:1500μg
いくら: 330μg
プロセスチーズ :260μg
卵黄 :470μg
となっています。
あくまで100g当たりの摂取量なのでおおよそで良いので換算して計算してみてください。
●ビタミンB群
ビタミンB群の一つであるパントテン酸やビオチンが不足すると脱毛や白髪になったりすることがあります。
これはビタミンB群がタンパク質の吸収促進や新陳代謝の活性化、毛細血管の強化という働きがあるからです。
●ビタミンC
抗酸化作用やストレスの抑制という働きがあり、頭皮環境を整える働きがあります。
またコラーゲンの合成に必要で頭皮の老化抑制や弾力を維持する働きがあると言われています。
ちなみにビタミンCの成人男女の推奨摂取量は、100mgとされています。
ビタミンCを多く含む食材(100gあたり)は、
赤ピーマン:170mg
ゆず(果皮):150mg
パセリ:120mg
レモン:100mg
●ビタミンE
ビタミンEも頭皮の老化予防や血流の改善に関わっている栄養素です。
ちなみにビタミンEの成人男性の推奨摂取量は6.5mg/日、成人女性なら6.0mg/日とされています。
ビタミンEを多く含む食材(100gあたり)は
あんこうのきも:13.8mg
すじこ:10.6mg
うなぎの蒲焼:4.9mg
ミネラル
ミネラルでもっとも髪に良いとされる栄養素は「亜鉛」です。
亜鉛はタンパク質をケラチンに変換する働きがあり、AGA対策や髪の成長を促進するためには欠かせない栄養素です。
亜鉛は牡蠣に多く含まれていてサプリにも広く利用されている栄養素です。
亜鉛の推奨量は成人男性で12mg/日、成人女性では9mg/日とされています。
亜鉛を多く含む食材(100gあたり)は
牡蠣:13.2mg
煮干し:7.2mg
うなぎの蒲焼:2.7mg
豚レバー(肝臓):6.9mg
卵黄:4.2mg
納豆: 1.9mg
ごま:5.9mg
きな粉: 3.5mg
プロセスチーズ: 3.2mg
髪の毛に栄養を配合したサプリは補助的な役割で考える
以上髪の毛に必要な栄養素を書きましたが、これを踏まえて自分に足りない栄養素を配合したサプリメントを選ぶようにしましょう。
髪の毛の栄養補給は基本的には食事から摂るようにした方が良いので、日頃の栄養補給が不足している場合にだけ摂るようにした方が良いでしょう。
あまりサプリばかりに頼っていると身体がそれに慣れてしまい、胃腸からの吸収力が衰えてしまうことがあるからです。
血流を滞らせる食べ物は控える
いくら髪の毛の栄養補給としてサプリを摂っていても栄養を髪へ届けるのは血液ですから、血流が滞るような食べ物は控えたほうが良いでしょう。
血流を滞らせる食べ物は
ファーストフード
インスタント食品
スナック菓子
生クリームスイーツ
など
こうした食べ物は脂質や糖質を摂り過ぎて血液がドロドロになって血流が悪くなるだけでなく、頭皮の環境も悪化させて皮脂の過剰分泌にも繋がります。
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