毛母細胞を活性化させる成分とは

毛母細胞

健康な髪の毛は毛母細胞の分裂が正常に行われることが条件になります。

それには毛乳頭からの「指令」が重要になってきますが、毛乳頭自体も栄養や酸素を補給出来なければ毛母細胞への指令もできなくなってしまいます。

そんな毛母細胞を活性化することで弱った髪の毛をもう一度若いころに戻そうと育毛業界は力を入れています。

そこで注目されるのが毛母細胞を活性化させる成分ですよね。

それが判れば育毛方法も変わってくるというものです。

ここでは毛母細胞を活性化させる成分にはどのような物があるのかご紹介します。

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毛母細胞は寿命がある

毛母細胞の活性化の前に毛母細胞の性質についてご紹介します。

毛母細胞は読んで字のごとく、毛の母になる細胞のことで、下の図のように毛包内に毛乳頭を包み込むように存在して、毛細血管から酸素と栄養分を吸収された毛乳頭より髪の毛を作るように指令を受けています。

髪の断面図

人間の細胞は40~50回程度の分裂回数で寿命が尽きるとされ、これは毛母細胞も同じです。

髪の毛は「ヘアサイクル」といって

「成長期」
  ↓
「退行期」
  ↓
「休止期」
  ↓
「成長期」
  ・  
  ・
  ・

といったサイクルを繰り返しており、このサイクルも毛母細胞の40~50回という分裂回数と同じように寿命を迎えるとされているのです。

つまり髪の毛が薄くなるのは結果として毛母細胞の分裂が弱まっているからで、それには様々な要因があります。

その要因中でも薄毛の95%とも言われるAGA「男性型脱毛症」が毛母細胞がダメージを受けてヘアサイクルを乱し、薄毛になってしまうのです。

ヘアサイクルは2~6年と言われていますから、短く見積もって2年としても80歳くらいまでは分裂できる力は残っていることになります。

これがAGAを発症するとヘアサイクルは0.5~1年に短縮してしまうとされ、毛母細胞の寿命は40~50年ということになってしまいます。

それを補うべく毛母細胞を活性化する成分を配合した育毛剤が開発されているわけです。

毛母細胞がダメージを受ける要因はDHT

よく薄毛になるのは男性ホルモンが原因と言われますが、男性ホルモンが多いからと言って禿げやすいというわけではありません。

分泌されている男性ホルモンは「テストステロン」と呼ばれていて、これが5αリダクターゼと呼ばれる酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれるホルモンに変化します。

毛母細胞はこのDHTによりダメージを受けることで寿命が短くなり、成長が不十分な髪の毛が成長が止まってしまったり抜けてしまうことで薄毛になってしまうのです。

紫外線や栄養不足も毛母細胞を弱める

他には紫外線を大量に浴びることで毛母細胞の分裂が弱くなってしまうことも確認されています。

また、毛母細胞も栄養や酸素を補給されないと活動できませんから、日頃の栄養摂取とそれを毛根まで届ける血流が悪いと毛母細胞の活動は低下したままになってしまいます。

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毛母細胞が活性化する習慣

では、弱ってしまった毛母細胞を活性化するにはどのような成分が関わればいいのでしょうか?

それは髪の毛に十分な栄養を届けることと、それを運ぶ血流を良くすることです。

血流を良くする習慣としては運動不足の解消が最も有効です。

毎日20分程度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)を習慣化すると血流が良くなり毛母細胞への栄養も届き易くなります。

また、血流を悪くさせるストレスを、カラオケやスポーツなど、自分に合った方法で解消させるのも有効です。

タバコは厳禁、アルコールもほどほどにしてくださいね。

温めのお風呂に浸かるのも血流が良くなりおススメです。

毛母細胞を活性化する食べ物

毛根への栄養は十分な食事によってのみ届けられますから、食生活というのは髪の毛だけでなく健康面でも重要です。

また血流が滞るような食べ物はできるだけ控えたほうが良いでしょう。

生クリームたっぷりなスイーツや、ポテトチップスなどのスナック菓子は血液をドロドロにして血流を悪くします。

血流を良くする為には血液をサラサラにする成分を多く含んだ食べ物が良いでしょう。

それには食物繊維が豊富な野菜や海藻類がおススメです。

しかし動物性たんぱく質も必要ですから豚や牛、鶏などの肉も食べる必要があります。

ただし動物性たんぱく質が必要と肉ばかり食べていると血液がドロドロになる要素になるので、魚を食べる習慣をつけると良いでしょう。

というのは、豚や牛の脂は人間の体内では固まってしまうのに対して、魚の脂は血液をサラサラにしてくれる成分が多く含まれているからです。

血液をサラサラにしてくれる成分は、サバやサンマなど俗に言う「青魚」が最も多く含まれていると言われています。

日頃のメニューに逸品でもこうした青魚を加えると良いでしょう。

毛母細胞を活性化する亜鉛

亜鉛は毛母細胞を活性化する成分として知られています。

また亜鉛は髪の毛の主成分である「ケラチン」を生成するのに必要な成分であることと、DHTを生成するのに関わっている5αリダクターゼを抑制する働きがあるとされています。

亜鉛を多く含む食材は、牡蠣、うなぎ、レバーなどが有名です。

亜鉛はサプリメントとしても多く使われるほど効果が高いということですね。

育毛はその人の食習慣や生活環境に大きく影響を受けると言われています。

いくら効果の高い育毛剤を使用しても毛母細胞が活性化しないと健康な髪の毛は生えてこないわけで、育毛に取り組むのであれば自分の食習慣や生活環境を見直す必要があります。

毛母細胞を活性化する成分を豊富に含む食べ物を優先的に食べることから始めてみてはいかがでしょうか。

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