玄米にダイエットや健康効果があるのはよく聞きますが、いざ食べてみると硬くて歯触りが何ともいえずに一度食べて嫌になってしまう人も多いはずです。
玄米とは、稲の果実であるもみ殻を除去しただけで、まだ精米されていないため米糠で覆われている状態の米です。
コイン精米でもみ殻の除去度合いを調整して米糠をある程度残した玄米を選択することもできます。
私も玄米が健康に良いとばかりに食べてはみたんですが、何とも言えない歯触りがどうもなじめなくて、少し食べただけで止めてしまった記憶があります。
しかし、ある実験では玄米の米糠に含まれる成分がIGF-Ⅰを増やす働きがあることが分かってからは、玄米には薄毛改善効果があることがわかりがぜん注目されだしたのです。
薄毛が気になる人にとっては玄米は要注目ですよ!
参考記事:腸を活性化すると薄毛も改善
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米糠成分が知覚神経を刺激
これは米糠に含まれる「ビタミンB1」「ガンマオリザノール」「ギャバ」が知覚神経を刺激する働きがあるからです。
IGF-Ⅰの薄毛改善効果に書いてある通り、胃腸の知覚神経を刺激することで毛根をはじめ全身のIGF-Ⅰが増えて薄毛改善効果があることが分かっています。
また、知覚神経を刺激することは食欲を抑制することも分かっているためにダイエットにも有効なのです。
激辛料理を食べた後は次の食事が思ったほど食べられない経験があると思いますが、これは胃腸の痛みや熱を感知する知覚神経が刺激されるので、自分の体に害があるものと勘違いして自己防衛本能を働かせ、これ以上食べないように食欲を抑えているからです。
よく辛いものは胃に悪いと言われていますが、これは間違いで、かえって胃腸の働きは活性化されるのです。
米糠も同様で胃腸の知覚神経を刺激するのでIGF-Ⅰが増やそうと働くわけです。
つまり玄米は知覚神経を刺激するので食欲を抑制するため腹もちが良いのです。
参考記事:薄毛の男性にメタボが多いのは何故?
玄米から白米に替えて脚気になった
玄米の健康効果は昔から語り継がれている話の中によく見受けられます。
たとえば、食べ物が今ほど豊富では無かった戦時中、地方で玄米を食べ慣れた人が、軍隊に入って白米ばかり食べていたところ栄養不足で「脚気」になってしまったというエピソードがあります。
加えてIGF-Ⅰの増加は心臓や神経の働きを良くすると言われていますから、玄米に慣れた人が白米に変えたところでIGF-Ⅰが不足して脚気という症状が現れたと考えられています。
玄米はアレルギーや便秘を改善
マドンナのプライベートシェフである西邨(にしむら)まゆみさんの勧めで、マドンナの息子に玄米食を食べさてからアレルギーが治ったといいます。
これはIGF-Ⅰに抗アレルギー作用があるためで、米糠を食べることで胃腸の知覚神経が刺激されてIGF-Ⅰが増えることでアレルギーが改善したと考えられています。
また米糠は便秘を解消することでも知られていますが、これも胃腸の知覚神経が刺激されることでIGF-Ⅰが増えて胃腸の働きが良くなるからと考えられています。
白米も玄米もカロリーは同じですが、玄米の方がIGF-Ⅰが増えたり腹もちが良いのでダイエットには効果的なんですよね。
太り気味で薄毛が気になる人は一度玄米を食べてみてはいかがでしょうか。
玄米の美味しい炊き方
いくら健康食の玄米といえども美味しくなければ毎日食べるのも苦痛ですよね。
せっかく目の前に健康食があるのにわざわざ剥ぎ取ってしまうなんてもったいないですよね。
何とか美味しく炊ける方法は無いものか・・・
ということで調べてみたらありました!
何と特別な炊飯器や鍋も必要なし!
玄米は水に浸す時間を長くする
普通の白米は30分程度水に浸しておけば十分ですが玄米は米糠に覆われているためにけっこうな時間を必要とします。
理想は8時間以上ですが最低でも2~3時間浸しておく必要があります。
この点は今の炊飯器ならタイマーが付いているのでさほど問題ないですね。
玄米は水を多めに
通常の白米だと一合に対して180mlの水が必要ですが、玄米の場合は300ml必要です。
この辺りは最近の炊飯器には「玄米モード」があるので、新たに炊飯器を購入すると簡単ですね。
あとは塩を一つまみ入れると、塩の灰汁抜き作用で糠の苦みが消えて味がまろやかになります。
最後に栄養面では、いくら玄米が栄養豊富といっても野菜やたんぱく質を食べなくていいというわけではありません。
旬の野菜や肉、魚など、全体のバランスを考えて食べるようにしましょう。
稀に玄米アレルギーを持っている人がいるので気になる方は玄米は避けるか、最初は少量で済ませるなどしてください。
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