薄毛になる要因で最もよく言われるのが、毛穴に詰まった皮脂が毛根を酸欠状態にしたり、過剰な皮脂が雑菌を繁殖させるため頭皮が炎症を起こすからというのがあります。
なので、皮脂の分泌能力が高い人ほど頭皮が皮脂でベタベタになるため、脱毛し易く薄毛になる可能性が高いというイメージがありますよね。
しかし育毛の専門家に言わせると、皮脂の分泌能力が高い人ほど髪を育てる力が強く、皮脂の分泌能力が低い人ほど髪を育てる力が弱いといいます。
これは実際に被験者の頭皮をお湯で洗ってみて流れ出た皮脂の量を測定して見つけた法則なのだそうです。
薄毛に悩む人にとっては何かと悪ものにされてきた皮脂ですが、こうした事実から皮脂に対する見方を変える必要があるかもしれません。
ここでは皮脂の分泌能力についてみていきます。
参考記事:ふけが出る原因はシャンプー?
シャンプー方法次第で頭皮環境が変わる
皮脂の分泌能力が高い人は薄毛の傾向が低い
皮脂の分泌能力が高い人は、頭皮がべたべたになっているといったイメージがありますが、実際に頭皮を診てみるとベタベタになっていることはないといいます。
ところがお湯で洗い流してみると大量の皮脂が出てくるそうです。
こういった人のほとんどは髪が太くて硬く本数も多いといいます。
皮脂の分泌能力が高い人がたとえ薄毛が進行しても、回復力が早く、半年~1年で改善していくといいます。
こういった人は育毛剤の効果だけで回復することが多く、愛用者の声の中で短期間で回復したなどといった人はこんな人ではないかと思われます。
つまり皮脂の分泌能力が高い人は頭皮環境が整いやすいのか、ちょっとケアをするだけで薄毛が改善するといいます。
ただ、こうした人は薄毛になる確率が低いので薄毛に悩む全ての人の参考にならないようです。
皮脂の分泌能力が低い人は薄毛の回復力も低い
一方、皮脂の分泌能力が低い人は、頭皮がテカテカと光っていても皮脂の量が少ない人です。
このような人の髪は細くて柔らかく、量も少なめです。
また皮脂の分泌能力が低い人が薄毛になると、頭皮の環境を整えても薄毛の改善がなかなか進まないといいます。
髪が増えるまでに3~5年以上の長期間を要するとも言われ、多くの方が途中で諦めてしまうか他の方法に変えてしまい、結局改善しないまま薄毛が進行していくようです。
自分の皮脂の分泌能力をチェックする方法
自分の皮脂の分泌能力を知るには皮膚の防御反応を見るとだいたいわかるといいます。
いくつか挙げてみます。
●皮膚が弱い
●皮膚に何かが付くとすぐに赤くなる
●化粧品で荒れることが多い
●汗で痒くなる
●ホコリに弱い
●気温の変化に弱い
●エアコンに敏感
●肌が乾燥し易い
このようなことが当てはまる人は皮脂の分泌能力が低いと言われています。
それだけ皮膚が皮脂に守られていないからというのが理由です。
このような人が皮脂を取ることだけにこだわった洗髪方法を採るとよけに薄毛が進行してしまう事態になりかねません。
試しに自分の頭皮に指の腹を擦りつけてみてください。
指の腹が多少べたついているだけならあなたの皮脂分泌能力は正常だそうです。
ちなみに私が試してみたところ、ベタつくどころか何も付いていない状態でした。
つまり私の皮脂分泌能力は異常に低いということになります。
若いころから自分は脂症だと思い込んでいて、必死になって皮脂を洗い流していたことが今の薄毛の状態になってしまったものと思われます(^^ゞ
現在の私は、湯シャンをしてあまり皮脂を取るようなことは考えていません。
洗髪どころか身体を洗うのも石鹸は一切使っていません。
湯船に浸かった後にタオルで軽く擦りシャワーで洗い流すだけです。
かれこれ5年ほどになりますが、体臭も無くてけっこう調子が良いですよ!(^^)!
今ではザスカルプ5.0Cも付けています。
参考記事:シャンプーし過ぎが薄毛を招く
アミノ酸系シャンプーの薄毛改善効果
頭皮を見た目で判断してはいけない
先にも書いたとおり自分の頭皮に皮脂が多いか少ないかは見た目で判断してはいけないということです。
私のように買ってな素人判断で自分の頭皮は皮脂でベタベタだから薄毛になると思い込み、ただ皮脂を洗い流すだけという間違った方法が薄毛を進行させてしまうのです。
また頭皮は皮脂を取り過ぎるとそれを補おうとより多くの皮脂を分泌しようとします。
そのため皮脂を取れば取るほどどんどん頭皮の皮脂が増えていき薄毛になってしまいます。
元々皮膚の防御能力が低い人は皮脂の分泌能力が低いからであって、ただでさえ弱い皮脂の分泌能力をさらに弱めてしまい薄毛を進行させているのかもしれませんね。
あまり皮脂ばかりにこだわらず、栄養面やストレス、生活習慣など、広く視野で薄毛の改善をしたいものですね。
参考記事:温泉が頭皮環境を整えて薄毛を改善する理由
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