IGF-Ⅰを増やすと毛が生える という新理論を発見した科学者がいます。
名古屋大学大学院医学科教授の岡嶋研二氏ですが、育毛は専門外だった岡嶋氏だったからこそ発見できたと言われており注目されています。
何をやっても薄毛の進行が止まらない人にとってはまさに救世主といったところですよね。
ただ、ほとんどの人はIGF-Ⅰを増やすと聞いても、IGF-Ⅰが何かも知らないし自分で増やすこと出来るのかも分かりませんよね。
実は私も初耳で本を読んでいて思わず前のめりになってしまったので調べてみることにしました。
いったいIGF-Ⅰって何でしょうか・・・
IGF-Ⅰは血流を増やす働きがある
IGF-Ⅰはインスリン様成長因子(Insulin-like growth factors)-Ⅰの英語頭文字の略で、主に肝臓で成長ホルモンによる刺激の結果分泌されます。
主な働きは血液を固めない働きと組織の血流を増やす働きがあることくらいです。
しかしどのようなメカニズムで血流を増やす働きを見せるのかは分かっていなかったそうです。
そのメカニズムを解明したのが岡嶋研二氏だそうです。
またその解明によって驚くべき結果が得られたんだそうです。
それが知覚神経を刺激するとIGF-Ⅰが増えるということです。
ここでいう知覚神経とは皮膚や内臓などからの情報を中枢に伝えることを目的とする神経です。
分かり易く言うと、視覚、聴覚、嗅覚、味覚などの情報を脳に伝える神経です。
つまりこの知覚神経を刺激するとIGF-Ⅰが増えて血流が増えるというのです。
ただIGF-Ⅰは年齢とともに減少してしまうんですよね~
IGF-Ⅰは成長期を延長させる
髪には、成長期、退行期、休止期というヘアサイクルがあって、生えては抜けて、しばらくしてまた生える事を繰り返しています。
このヘアサイクルのうち、IGF-Ⅰは成長期を延長させる働きがあるとされ、退行期や休止期にある髪の期間を短縮させる働きがあると言われています。
さらには髪の主な成分であるタンパク質を増やし、髪の光沢やこしを増す働きもあると言われているのです。
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IGF-Ⅰは毛母細胞に作用
毛根では髪の製造工場である毛乳頭細胞には毛母細胞がありますが、毛根に成長ホルモンが作用した時や毛根の知覚神経が刺激されると毛乳頭細胞内にIGF-Ⅰが作られるといいます。
毛母細胞の分裂は毛乳頭への栄養補給により活性化されるので、IGF-Ⅰが増えて血流が増えれば栄養補給も活発になり、髪の成長が促されるというわけです。
成長ホルモンは夜の10時~02時までの4時間の熟睡中に多く分泌されることが分かっていますから、夜更かしは髪に悪いというのはこうした理由があるからです。
知覚神経を刺激するトウガラシ
では知覚神経を刺激するにはどうしたらいいのか・・・
その代表的な物質が唐辛子の辛み成分である「カプサイシン」です。
唐辛子などの辛み成分を食べると胃が熱く感じることがありますよね。
その感覚を知覚神経が刺激されているといいます。
これを分かり易く鍼灸に例えると、カプサイシンという“針”が、胃という“ツボ”を刺激して神経を刺激してIGF-Ⅰが増えるのです。
育毛剤にカプサイシンがよく使われているのはこうした理由があるからです。
イソフラボンとカプサイシンを一緒に摂る
カプサイシンが胃を刺激してIGF-Ⅰを増やすことが出来ますが、これに加えてイソフラボンを同時に摂るとIGF-Ⅰをより多く増やすことが出来るそうです。
これはイソフラボンが女性ホルモンと似たような働きがあるためといわれているからです。
イソフラボンは大豆食品に多く含まれていますから、納豆に唐辛子入りのタレをかけて食べると薄毛改善の助けになるかもしれませんよ。
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